2022年8月 5日

描画の重要性

自己表現以外の隠れた意味幼稚園見学等では、よくこのような質問をいただきます。「文字や計算を習う時間はありますか?」。在園する皆様はお分かりと思いますか、園では特別に文字や計算を教えていません。ただ、遊びの中でそれらに興味を引き、「書いてみたい!」「考えてみたい!」という気持ちを強く持たせることを意識しています。
ここでは、文字を書くことについて考えたいと思います。文字を書くために必要なことはなんでしょうか?思いつくかぎり記すると、【見る力】文字の特徴を掴む視覚認知力、見たものを手で描ける連動運動、図形を捉える眼球運動、【動かす力】上下左右や身体の位置関係を把握する身体能力、指先を自由に動かせる握力や調整力、筆圧を自由にできる感覚、【聞く力】音韻認識や音の分別力、【覚える力】必要な記憶を一時的に保持しながら情報を処理する力。いかがでしょうか?では、その基礎能力を如何に培うかというと、、、

0D39F134-A0FD-4496-82C3-008BBD0C65C1.jpgDF513B47-A292-4395-A5D9-DAAAF835F4F0.jpg糊の活動は難しいですね。対象を目で見て、糊の分量を把握し、自分が思った通りの量を指先ですくい取る。対象に糊の膜ができるように力を調節して塗る。どの順番で塗れば押さえている個所を確保できるか。はみ出すとどうなるか、糊の性質を知っているか。

089242E7-F636-4914-BBAF-6641EA5592B5.jpgFDB55418-C9C8-4F92-BED5-CBE0397BBB45.jpgハサミは難易度がグッと上がります。皆さんは、直線やジグザグ、四角は切れると思いますが、三角や円は上手に切れますか?指先の微細運動には、経験が大きく影響します。実はハサミ活動自体には、さほど重要性はなく、楽しみながら微細運動の練習をするには最も適した道具という意味があるのです。例えばお家でのインゲン豆筋取り等のお手伝いでも、十分微細運動の練習になります。

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年長児ともなると、様々な道具を使用し、描画をします。写真は、割りばしを使った描画です。描くとクレヨンは減り、墨は定期的に付けないとダメ、マジックを同じ場所に留めるとどうなるか、絵の具は伸びるが濃い薄いの違いがでる。科学の基礎が始まっています。道具毎に使う力や腕の位置等が違い、様々な身体能力の調整が必要となります。




もちろん園でも、興味のある子に文字を教えます。小学1年生では、およそ7月までに全部の平仮名の読み書きを習得するそうです。1日2個ペースですね。学校により違いますが、簡単な「く」から始まり、はらいのある「し」、はねのある「い」、「の」から「め」に行き「あ」に到達する。その際には、文字の始点が明確にされたドリルを使うことが多いそうです。。。とてもロジカルで専門的ですね。この大切な勉強を聞き漏らさない能力と、文字を描ける技術と、文字への興味を深めながら小学校へ送り出す。それが幼稚園の使命だと考えます。
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ちなみに、お子さんの絵を飾ると喜びますよ~。どんどん描かせるためには、じゃんじゃん飾りましょう。園に言っていただければ、自由画帳の絵をご覧になられるために持ち帰します。

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